価値
飲食店経営

まずは与える

2018年3月4日 By

あなたはなぜ飲食店で独立しましたか?
または、なぜ飲食店で独立しようと考えていますか?

多くの人が、雇われている時より多くの報酬を得たいと考えたからと答えると思います。
それっていやらしい話では全然なくて、至極当然の発想だと思うんです。

なかには自分の思う料理を思うとおりに出したい、誰にも指図されずに生きたい、そんな答えの人もいるかもしれませんが、わざわざ借金を背負って、わざわざ数ある業界の中でも見返りが少なく、世間からの評価も決して高くなく、労働環境も良くない飲食業で、自分の力だけでご飯を食べていこうと決意したのは、しかるべき報酬を得たいと言う事だと思うし、それでいいと思うんです。

ただ、こうやったら儲かるとか、儲けたいとか、それが先行しちゃうと商売ってすぐに行き詰るんです。
お客様ってバカじゃありません。
逆に、毎日お店で働いている自分たちよりもはるかに多くの飲食店を訪れているものです。

これだけ世の中に飲食店が溢れてる中、そして、飲食店の情報が溢れてる中で、お客様はすごく敏感に、失敗したくない、損したくないとか得したい、コスパが、払ったお金に対して返りがとか、考えています。
要はもっといいお店があるんじゃないかって考えているんです。
そんな中で、飲食店側だけが儲けよう得しようとすると、それは相手に感づかれてしまうし、そんなお店にまた行きたいと思えなくなります。
ご自身に置き換えて考えてみて欲しいのですが、しょっちゅう現れる何かしらの営業さんが、僕ら飲食店の利益を考えずに、ノルマがとか自分の出世がとか自分の都合丸出しの人から、物なりサービスなりを買いたいと思わないじゃないですか?
逆に本当によくしてくれる人だったら、ちょっと割高だなと思ってもこの人から買いたいと思ってしまったりしますよね?
人付き合いと全く同じなんです。

上手くいっているお店さんは、まずはお客様にそのお店で食事をする「価値」を与えます。
「価値」とは美味しいお料理もそうですが、凝った内装や、心地いい空間、楽しい雰囲気、元気な接客、ビックリするくらいの低価格など、「価値」の種類は多岐に渡ります。女の子を口説くのに使いやすい夜景がきれいなお店もあれば、フレンドリーな接客を売りにするお店もあります

下調べをして来店されるお客様も、たまたま良さそうだったから来店されたお客様も、「また来たい」と思わなければ、また来店してくれはしません。
余るほどある飲食店の中で、選ばれるお店は「また来たい!」と思わせる価値を常にお客様に提供しているんです。
受け取った価値が、当初の予想より大きく上にずれればずれるほど、喜び、または感動すら与えることになります。
それが、リピートするという行動に現れますし、また、仲のいい誰かを連れていきたくなります。

「価値」の作り方はお店それぞれに強みがありますから、お店の得意な部分を特化して考えてみましょう。
そして、一番大事なのはまずはお店側からお客様に「与える」と言う事。
こんなにしてもらっちゃ悪いなレベルまで「与える」ことが出来れば、まずは喜んで頂けますし、その中の何%かお客様はこちらが恐縮するくらいのお返しをしてくれるものです。その数が増えれば増えるほど、あなたのお店の経営は上向いていきます。

本当に大事です。まずは「価値」をこちらから「与える」こと。